今年度から確定申告にも記入が必須となり、いよいよマイナンバー制度の本格導入が始まります。所得に関わる行政サービスの健全化、行政手続がスムーズかつ効率的に行われる、などのメリットが掲げられていますが、個人の財政状況に紐付けするという性質上デメリットについて言及される事もしばしば。議論する間もなくいつの間にか割り振られていたという印象が強いマイナンバー。

そもそも喧伝されているように、『国民の負担が軽減される』ほど行政手続が楽になるのか調べてみると、マイナンバーカード発行のために必要な手続き、重要な個人情報であるマイナンバーを管理していく手間と責任など、かえって国民の負担は増えているような印象さえ受けます。マイナンバーカードの発行は任意ですから、これがない場合は窓口で各種手続きの際に、マイナンバーと身分証明書の提示が必須となります。

そして最も心配されるのが、個人情報保護の問題。調べていると、政府広報のマイナンバーの説明には『番号が漏えいし、不正に使われるおそれがある場合を除き、一生変更されませんので、大切にしてください』とありました。念のために書かれているのだと思いたいですが、どんなに強固なセキュリティを駆使していたとしても、人間はミスを犯す生きものです。

何事も絶対という事はあり得ませんから、個人情報はきちんと守られるのかという不安は消えません。万が一これが漏洩し悪用されれば、出生からの個人のあらゆる情報を他人に覗き見られるようなものですから、 大変大きな影響を及ぼす事は容易に想像できます。

知れば知るほど、取り扱いの難しさに嘆息せざるを得ないマイナンバーですが、うまく機能すれば納税者が公平かつ公正な行政サービスを受けられるというメリットがあるのもまた事実。いずれにせよ、割り当てられてしまった以上はその12桁は自分の分身のようなものです。弥が上にも慎重に、かつ上手に自分の分身と付き合っていきたいものです。”